ラテンアメリカの始まり〜

[1/14]
アメリ

日付変更線を越えると、一日得した気分になるね!
サンフランシスコでトランジット2時間、これは余裕だと思ってたら保安検査に長蛇の列!しかも何故かそれが二回!
出発の五分前に息切らせてゲートにたどり着いたら滑走路に向かう飛行機が見えましたとさ。
そんなで手に入れたサンフランシスコ観光タイム!

サンフランシスコ




うん、めっちゃいいところ。
気候はいいし、歩いて楽しいし、豊かだし、潮の香が心地いい。
そしてここが東側のアメリカの入り口。ここから先に、山あり谷あり街あり平原ありのアメリカが続いていると思うと、旅人魂がくすぐられる。一回はアメリカに駐在したい!
半日程度だったのでダウンタウンからチャイナタウン、海辺と面白そうなところを歩き回って終了。
幸い空きがあった夜便で、メキシコシティーに向かう。

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メキシコ

メキシコシティーはあとで戻ってくる予定なので、近郊のプエブラに移動。

プエブラ旧市街




スペイン時代の植民都市だったプエブラは、当時の教会が数多く残る。
街並み自体は昔から全部そのままって訳じゃないだろうけど、伝統として意識されてきただろう、コロニアル調の雰囲気を今に伝えている。
欧米からだけでなく、国内の観光客も多く、街は朝から晩まで賑やか。
大道芸人かCD屋かラテン音楽が聞こえてきて、喧騒の主はどうもやかましく聞こえるスペイン語である。
憧れだったラテンアメリカに来たのだと舞い上がってました。中南米が学生旅行の本命です。

夜まで楽しんで、オアハカに向かう夜行バスに乗る。

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メキシコ

早朝にオアハカ着。荷物を預けて早速歩き始める。

オアハカ旧市街


雰囲気はプエブラに似るが、こちらの方がこじんまりとしていて、人気も少ない。
プエブラもそうだったが、低緯度にもかかわらず高地ゆえ涼しい風が吹く。皮膚とケンカせず、
体にすーっと沁みていく感じ。
当然、足取りも軽やかに。

そしてコロニアル都市だけで終わらないのがオアハカの、もといメキシコの本気。
近郊のモンテ=アルバンには古代遺跡が残る。

モンテ=アルバン


まずロケーションから興味深い。
辺り一体を見渡せる山の頂上部分の平坦な土地に、この巨大なピラミッド群はある。
もちろん規模は本場エジプトのものとは比べるまでもないが、同じくらい大仕事だっただろう。
マヤ文明とは別系統らしいが、最古の遺跡は同時代かもっと古いもので紀元前7世紀のものだとか。
レリーフも残っていてとってもユニーク。他地域のものとは違った、どこか陽気なもの。
スペイン人が来る前の文明って今の人たちにはどういう風に受け継がれているんだろうか?

夜にはさらに西部、サンクリストバルラスカサス行のバスに乗る。
ハイペースなのは、南米が待っているからです。でも中米もむちゃくちゃ面白そうなんだけどどうしよう笑

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メキシコ

朝から宿探し。
翌日は国境を越える予定で、都合のいい夜行がないので今日は宿泊。
雰囲気のいいユースが見つかって、観光へ。

サンクリストバルラスカサス旧市街


前二つの街に比べて、ぐっと庶民的で迫ってくる。
もちろん観光地化はされているけど、市場が近くにあったりと旧市街区でも人々の生活がある感じ。
そしてここの教会は今まで見たどれよりも凝っていた。インドみたい笑
夜行じゃないからのんびりと歩いてカフェで本読んで、食事してというゆったりライフ。
うん、三日にいっぺんくらいはこんなんが欲しい笑

海とともに近づく暑熱でマラリア

[12/12]
ベナン

夜明け

朝イチで行動開始。
南下してギニア湾岸のコトヌーを目指す。
べナンは狭い国だが、南北の長さは一丁前で数百キロある。
途中パラクーでちょっと観光した他はずっとバスに乗って、夜十時着。
それから宿を探すも満室続きで、結局教会ホテルの役員室に無料で泊めてもらう。
怒られなかったかな。。笑

[12/13-14]
ベナン

コトヌー




雑踏と排ガスの街コトヌー
朝起きてまずは宿探しに向かう。
安い宿は見つかったが、住環境が最悪。。窓なし室内シャワーで空気悪くなることこの上ない。。
気を取り直して、まずはガーナ大使館へ。
ガーナビザの申請はすんなり終わり、市内散策をする。

コトヌーは地域では大きな港町で、大きな港にコンテナがひっきりなしに荷揚げされている。
街の活気はありすぎるほどで、マーケットは暑苦しいくらいだし、車バイクの往来も激しい。
港町は好きだけど、あまりの空気の悪さに早く抜け出すことを決意。

[12/15]
ベナン

[12/16]
トーゴ

[12/18-20]
ガーナ

「奥地」に感じる魅力

[12/7]
マリ

ソマ

アフリカンモスクを横目に見ながら出発、のはずが、ここで朝から六時間待機。。
満員にならないと動かない乗り合いバスが満員になったのは午後二時。。
それから国境に向かい、果たしてワガドゥグに今日中に着けるのか。

そして国境に着いてビザくれといったら、あなたはかわいそうな人だ見たいなこと言われ、提示されたビザ代約200ドル。
ロンプラだと30ドルくらいなのになんぞ。。
とりあえずそんな額のCFAは持ってないので、バスのドライバーに借り、ワヒグヤーに向かう。
自分の国が重要な位置にあるからってぼりすぎだろ!

ワヒグヤーに着いたら、ちょうどワガドゥグ行きのバスがいた。
出発するまでウロウロ観光。

結局ワガドゥグに着いたのは夜中で、宿までタクシーを使う。

[12/8]
ブルキナファソ

ワガドゥグ


この町も何だか田舎っぽくてステキな町。
町が慌ただしくなくて、のんびりしてる。
町の名前もユニークだし、人々も親切、高いビルがほとんどなくて空が広い。
ただ、見所は特にない笑 ぶらぶら散歩しかすることがない。

夜は日本人が経営してる、この町唯一の日本料理屋へ。

我が屋

この町の愛称、「ワガ」をかけたキュートな名前のこの店は、ブルキナに惚れ込んで急遽移り住んだオーナーがマスター。
Twitter経由で紹介され、是非にと連絡取りつつ伺ってみた。
鳥唐にアジ、お好み焼きと遠いこの地で実に豊富な日本食
一番感動したのはオタフクソース
なんとごちそうになってしまい、
実に幸せな時間を過ごせて大満足!

[12/9]
ブルキナファソ

次の日は午前中までワガドゥグでのんびりし、午後から奥地に向かって東進、目指すはニアメー。
夜になってやっとファダングルマまで行く。
紹介されていた教会泊。

[12/10]
ブルキナファソ

ファダングルマ


地方には地方の良さが、を実感する町。
路上、マーケット、バス停どこにも生活がにじみ出る。
スタンドで缶ミルクと目玉焼きを食べて、ニジェールへ。

ニジェールまで夕方までに着くだろと思ってたら、途中で停車。
何事かと思ったら、皆でTV観戦。。
その日はブルキナの50周年建国記念日で、西のボボでのパレード中継だとか。
サルコジが出るとみんな大喜びで罵声を浴びせる。みんな嫌いなんだな笑
結局到着は夜で、宿までタクシー。
蚊帳の下での野宿もいいもんです笑

[12/11]
マリ

ニアメー



今日は一日ニアメーの散歩。
かなり楽しみにしていたニジェールだからハイテンション!
驚いたのはこれだけ内陸でも変わらず、というかバマコワガドゥグ以上にエネルギッシュに感じること。市場の熱気はすごかった。
そしてアラブ系の人がちらほらいること。
ニジェールの奥地はトゥアレグの居住地で、彼らはニアメーの方まで(正確にはマリ、ブルキナにも)広がっているそうな。
そこはもうサハラ砂漠で、文明の辺境。ロマンチックだ。
いつかニジェールからチャド、スーダンへと旅してみたいものだ。
どの国も現状はレッドゾーンだけどorz

今回はここでルートを折り曲げ、南下コース。
日程の関係から、今日中にべナンに入ることを画策して、何とかニジェール川を越える。
この辺は面白そうな国立公園もあるんだけど、また次回だな!

観光らしい観光

[12/5]
マリ

五時ごろバンカーに寒いから行こうと叩き起こされ、ジェンネに向かうことに。
震えながらフェリーを待ち、日が上がる頃にはジェンネ着。

ジェンネ



中心部に向かう道を行くと、いきなりこの特徴的なモスクが目に飛び込んでくる。
いかにもサブサハラ的な泥モスク。
ちょうどこの日は週一の大マーケットが開く日だったので、モスク前は大混雑、食べ物から衣服、ガラクタまでありとあらゆる物が売られている。
アフリカ周ったパッカーが言った言葉「アフリカの市場?まわりにある物全部売るんだよ」。
なるほど。。
モスクのみならず、路地がなんとも素敵な雰囲気を醸し出していて、散策が楽しい。

十分満喫して、移動することに。
なんとか今日中にバンディアガラに着きたい。

バンディアガラへ

順調に走ったのも一時間ほど、それから立て続けにパンク二回。。
まあパンクするたびに路地におりて皆の一服に付き合うのがたのしいんだけど。
いつうごくのかね〜とか言ってぼんやり。

何とか夜にはバンディアガラにつき、宿泊。場所はベッドもない地下室笑

[12/6]
マリ

今日は一日ドゴントレッキング!
マリ観光のハイライト!ということで一日ツアーを組み、早朝から出発。

バンディアガラ

一人ツアーは車ではなく、原チャの後部座席笑
それで悪路を行くからなかなかスリリング。
そしてそこで出会う景色は。。

ドゴンカントリー




とってもエキゾチック!
美しい緑の玉ねぎ畑の内側には、泥壁に茅葺の家が所狭しと立ち並び、例の泥モスクが顔をのぞかせる。
学校は元気いっぱいの子供達で溢れ、夕食用の豆をつく鉢の音が響く。
一日で行ける範囲は相当程度観光地化されてるのが残念だったけど、一日でも訪れる価値あり。
次回は五日間トレッキングをば。
そして一番印象的だったのが、テリーから続く岩山沿いの古いドゴンの住居群。
昔は岩山の下はジャングルで人は住めず、だから高台に家を作ったそうな。
その光景はまるでRPGに世界。うっとり。

そのままバンカスに抜け、ブルキナファソを目指す。

バンカス

バンカスでもちょうど週一の市が立っていて、とても賑やか。
露店の揚げイモをつまみながら原色の奥様方を眺めるのが楽しいこと。

この日は国境近くのコロで夜を明かすことに。

大陸東進ーフランスの地へー

[12/1]
ガンビア



川沿いに東へ、東へ。
今日も赤土を巻き上げ、ガタガタひたすら進む。
脇に泥作りの家をみながら、動物のいないアフリカらしい風景の中進んで行く。
ソマから東、ジャンジャンブレ、バッセと進んで行くと、あたりはもう電気も通らない地域。
たまに援助関係の車と相乗りハイエースが通る他は、100年単位で時代を間違えそうな様相。
しかし貧しくても子供の元気さは世界共通。
木の枝で作ったゴールと古ぼけたボールでサッカーしてる。

バッせからセネガルに戻り、ベリンガラで宿泊。
宿賃は脅威の30ドル。田舎だから安い訳ではないのか。。

[12/2]
セネガル

朝から移動、タンバを経由してマリを目指す。

セネガル移動

道は格段に良くなったがいかんせん遠い笑
国境に着いたのが三時過ぎ。

セネガルーマリ国境

カイ行きの乗り合いタクシーに乗ったが、国境で大いにもめ、運転手ともめる笑
結局そこでバマコ行きのバスを見つけ、乗り換えることに。
ビザは30ドルで簡単に取れ、バマコを目指す。
しかし、なぜかバスはカイでストップし、そのまま夜を明かすことに。
マラリアが怖いので、バスの中で蚊帳を吊って寝ることにw

[12/3]
マリ

今日は移動日、というかバスに乗っていたら一日が終わっていた笑

バマコ


日の出と同時に出発し、早くつけそう幸先いいなと期待大!
しかし、走れども走れども着かない笑
世界地図であたりの国とよーく比較すればわかるけど、まずマリはでかい。
そして時々悪路、頻繁な休憩乗降車でよく止まる。
まあ故障しなかっただけマシらしいけど。

自分は時間のある旅行者だったからいいけど、問題は病人。
途中の村からマラリア患者が乗ってきてすごく苦しそう。
車掌と話す限りよくあることだと。
村にはおそらく医者もいないため、重い病気は大きな街(マリだとバマコくらい?)で診てもらう必要がある。
そしてギリギリまで伝統療法や静養だけで治そうとするから治療がひどく遅れ、一番苦しい状態で長時間悪路を運ばれる。
あの患者は結局間に合ったのだろうか。。
経済的には貧しくても、「幸せ」は大いにあると感じていたが、こういったライフラインの欠如は何よりも不幸だ。生命さえ保障されれば、「幸せ」に生きていけるのではないか。

結局暗くなってからバマコにたどり着き、タクシーの運転手と大いにもめながら宿につく。
良心的な価格で良かった。。

[12/4]
マリ

バマコ



着いたのが金曜の夜で今日は土曜なので、ビザが取れないから早く出ようと思ったが、パリからの体調不良を治そうと一日バマコでのんびり。
バマコはのんびりするのにちょうどいい街で、首都のくせに田舎っぽい。
特に見所はないが、川を眺めて教会をのぞき、市場近くの露店で食事するという普通の一日が楽しい。
宿も快適で、イングランドからおりてきたバイカーとアフリカ事情トーク
やっぱりコートジボワールは無理そうだな。。

[12/5]
マリ

朝イチでジェンネに向け出発!も、まずバス停で三時間待ってもう十時。。
出発するも遠いし故障するしでなんか着けなさそうな雰囲気に。
結局ジェンネ近くの交差点で降ろされたのが午前三時笑
スイス人バンカーとカフェで野宿するハメに。
蚊も出るし、そもそも夜は寒い。。さすが砂漠気候。

コロニアル・アフリカ

年の瀬ですね。
僕は一ヶ月前の日記をせっせと書きます笑

[11/27]
セネガル

パリからの飛行機はダカールに明け方四時に着く。
空港ターミナルで日本人写真家夫妻にお会いし、しばらく行動を共にすることに。
日が昇ってから市内に移動し宿探し。
最安でも約20ドル弱で物価高い。。

ダカール

ダカールは、西アフリカ地域では屈指の都会。
大きな港があって町もそこそこ活気がある。
初のブラックアフリカということもあって、町行く人にちょっと圧倒される。皆でかい!
心配していた食事も、始めから美味しい魚とソースに出会い幸せ。
アフリカ、これは期待大きいぞ。

[11/28]
セネガル

朝から、昨日あった写真家ご夫婦と一緒にゴレ島に向かう。

ゴレ島



500年近く前から奴隷貿易の拠点となったこの島は、今はとっても平和な島。
カラフルな家々の間を子供たちが楽しく遊び、芸術家が作品を競って飾っている。
ただ歴史は今も重く、奴隷を収容していた建物を訪れれば、暗ーく陰気で、まるですすり泣きが聞こえるよう。
そのコントラストに少し頭がクラっとくる。

ダカールに戻るともう日暮れ。市場によって果物を買い、明日の計画を立てる。
そこでアクシデント。
夜ネットをしに外に出ると、スリ強盗にあう。
宿からたった100メートルのとこだっただけに悔しい。被害額4万ほど。

[11/29]
ガンビア

朝イチでガンビアのビザ申請。なんと50ドル。ちょっと不吉な予感。
でも昼には取れ、快速でバスターミナルに向かう。

ダカールバスターミナル(?)

このカオスさ、最初はびっくりしたけどだんだん楽しくなってくるw
ちょうどいい乗合タクシーを見つけてバンジュールまで。
夕方頃フェリーに乗る事になり、蚊を恐れるガクブル。
結局トータル七時間ほどで夜半に到着、就寝。宿代安くて助かる。

[11/30]
ガンビア

朝からバンジュールを散策。

バンジュール

港がある他は、小さくて田舎っぽい町で雰囲気がおっとりとしてる。
人も建物も素朴で、一国の首都とは思えない居心地の良さ。
もともとバンジュール憲章で知ったこの町もっと大きいとおもっていたけど。。
昼過ぎにはバカウセレクンダ方面に向かう。

セレクンダ

こっちはリゾート地になっていて、洗練されたエリアもある反面、庶民エリアの活気もすごい。
この段階で一番の活気あるバザール。
人の、照り返しの熱気に溢れ、歩くだけで疲れるw

疲れきって川沿い東進ルートをとるバスを探す。
一時間さまよって、バス停を三つめぐりなんとか探し当てる。
結局夕方発で、嫌な予感。目的地バッセまで未舗装路を200キロ以上。。

ガンビア川東進

ガタガタ跳ね回り、赤土の砂埃を巻きあげて進む。
つ、つらい。。
結局ソマで放り出され、宿をとることに。まあこれ以上は限界。


それでは良いお年を!